安静時心拍数>150/分など極端に速い場合は「不整脈」の可能性
安静時心拍(脈拍とほぼ同義です)が極端に速い、例えば150/分を超えるような場合は、いわゆる「不整脈」が疑われます。
「不整脈」は心臓の電気回路(刺激伝導系)の異常で生じます。
こちらを参考に。
安静時心拍数が100-150/分くらいの場合は?
一方で、それほどではないが速めの場合、ざっくり100-150/分くらいの場合は、「不整脈」の可能性もありますが、むしろ二次的に心拍が速くなっていることが多いです。
「洞性頻拍」と言います。まあ、100-130/分くらいにとどまることが多いと思います。
心臓自体は正常なのですが、心臓外の要因のために心臓が忙しく働いているのです。
例えば、インフルエンザなど感染症に罹患すると、高熱が出て心拍数は速くなります。
ひどい脱水になっても、心拍数は速くなります。
貧血でも心拍数は速くなります。
ホルモンの異常で速くなる場合もあります。
例えば、甲状腺ホルモンが過剰に分泌(甲状腺機能亢進症)されますと心拍が速くなります。
副腎のホルモンが過剰に分泌され(例 褐色細胞腫)、心拍が速くなります。
その他、様々な病気で心拍数は速くなり得ます。
低酸素、アシドーシス、気胸、肺塞栓、外傷、薬物、、、、、。
挙げればきりがありません。
また、心臓の(不整脈の原因となる)刺激伝導系以外の、心臓のポンプ機能が障害されていたりしても心拍数は速くなります。例えば、心不全、心筋梗塞や心タンポナーデ、、、、、
いずれにしても、医師の診察が望ましいです。
まとめ
安静時心拍数が100-150/分くらいの場合は、不整脈以外に、何らかの病気が原因で二次的に速くなっている(洞性頻拍)可能性も考えられます。自覚症状(痛いとか、苦しいとか、、、)あればなおさらですが、なくても医療機関を受診で相談されるとよろしいかと思います。