身体活動

失神、意識消失

その失神は「動いている最中」か「止まった直後」か:運動関連失神の病態生理とリスク層別化

はじめに:ランニングやトレーニングの現場に潜む失神の罠 激しいワークアウトの最中、あるいは息を切らして走り終えたその瞬間に、視界が急激に暗くなり足元が崩れ落ちるような経験をしたことはないでしょうか。あるいは、スポーツジムや市民マラソン、日々...
身体活動

運動の効果を帳消しにする身近な薬:抗ヒスタミン薬

はじめに 日常的にアレルギー薬や胃薬を服用しながら、健康維持や体力向上のために汗を流している方は少なくないはずです。運動が心血管疾患や代謝性疾患の強力な予防・治療手段であることは広く知られていますが、その恩恵を私たちが受ける際、体内でどのよ...
失神、意識消失

運動直後の失神のメカニズム

はじめに 激しい運動を終えた直後、息を整えようと立ち止まっている時、急激なめまいや眼前暗黒感に襲われた経験はないでしょうか。あるいは、マラソンのフィニッシュラインを越えたランナーが、その場に崩れ落ちる光景を目にしたことがあるかもしれません。...
生活環境

労作性熱中症と古典的熱中症:病態生理と救命のメカニズム 2026

はじめに 熱中症は単なる夏の体調不良ではなく、極めて致死率の高い緊急事態です。本論文は、長年個別に議論されることが多かった「労作性熱中症(Exertional heat stroke;EHS)」と「古典的熱中症(Classic heat s...
身体活動

【ラグビー】サイモニ・ブニランギ選手死去:労作性熱中症の病態生理とリスク

鍛え上げられたアスリートでも・・ 【ラグビー】ブニランギ選手の死去 対策施された中でも重度の熱中症を発症 リーグワンは「不適切な対応はなかった」との認識 (2026年8月9日 15時49分スポーツ報知) ラグビー・リーグワン2部の九州で、ロ...
心拍/不整脈

その持久系アスリートは、心房心筋症なのか?

はじめに 持久系トレーニングがもたらす心臓の生理的適応、いわゆるスポーツ心臓は、長らく健康と強靭さの象徴とされてきました。しかし、その輝かしい適応の裏側で、アスリートは一般人口よりも高い頻度で心房細動(AF)という不整脈の脅威にさらされてい...
睡眠

休息・活動リズムと睡眠の規則性と心血管代謝

はじめに 現代社会において、私たちの生活はかつてないほどサーカディアンリズム、すなわち体内時計の攪乱に曝されています。24時間休むことのない都市の灯り、深夜まで続くデジタルデバイスの利用、そして不規則な食事摂取。これらが私たちの生体リズムを...
身体活動

「座りすぎ」を歩数で帳消しにできるか

はじめに 現代社会において、私たちは1日の大半を椅子の上で過ごしています。この「座位行動」が健康を蝕むことは古くから指摘されてきましたが、具体的にどれだけ歩けばその悪影響を打ち消せるのかという問いに対し、これほどまでに精密な解を与えた研究は...
身体活動

アスリートの血管:高強度運動と冠動脈疾患をめぐる20年の追跡

はじめに 運動は健康の象徴であり、循環器疾患を予防するための最も強力な手段の一つです。しかし、近年の研究では、マラソンランナーやトライアスリートといった高強度の運動を継続する人々の間で、意外にも冠動脈の石灰化が進行しているという報告が相次い...
身体活動

マスターアスリートの心血管異常に対する臨床コンセンサス声明

はじめに 欧州予防心臓病学会(EAPC/ESC)およびアメリカ心臓病学会(ACC)から発表されたこの臨床コンセンサス声明(エキスパート・コンセンサス)は、生涯にわたって高強度の運動を継続するマスターアスリートという、特殊な集団に対する新しい...