身体活動

心拍/不整脈

ペースメーカー植込みを要した元アスリート:持久系アスリートと徐脈性不整脈

はじめに:アスリートの徐脈は本当に“生理的”か? 運動生理学の教科書において、アスリートに見られる徐脈や軽度の房室(AV)ブロックは、心臓が高い効率をもって拍出を担う結果としての「良性の適応」と記載されています。特に持久系スポーツにおいては...
心拍/不整脈

アスリートの徐脈は安全なのか? 潜在するリスク

はじめに 長期間にわたるスポーツ活動、特に持久系スポーツは、トレーニングを受けていない一般の人々では異常とされる心電図パターンを引き起こすことが知られています。中でも、洞徐脈や房室(AV)ブロックなどの徐脈性不整脈は、アスリートにおいて頻繁...
身体活動

運動が若年男性の動脈スティフネスに与える多面的効果

はじめに 動脈スティフネス(arterial stiffness)は、血管壁の柔軟性が低下し、血圧変動に対する緩衝作用が弱まる状態を指します。簡単に言うと「動脈の硬さ」です。 この変化は、心不全や脳卒中、腎不全といった重篤な疾患の前駆状態で...
心拍/不整脈

フルマラソン・ハーフマラソンにおける心停止の発生

長距離ランニング大会、特にマラソンやハーフマラソンは近年、ますます人気が高まり、多くの人々が健康維持や達成感を求めて参加しています。しかし、こうした大会において、心停止という深刻な医療事故が発生することもあります。心停止の発生率やその結果に...
Digital Health

Daily Heart Rate Per Step (DHRPS) — スマートウォッチから得られる新たな心血管疾患リスク指標

はじめに 近年、FitbitやApple Watchなどのスマートウォッチ、ウェアラブルデバイスは、個人の健康管理ツールとして急速に普及しています。これらのデバイスは、心拍数や歩数などの生体データを継続的に収集し、ユーザーにリアルタイムなフ...
生活環境

家事と高血圧リスクの関係;家事やりすぎは高血圧になる!?

中国の全国規模のコホート研究は、 「家事活動」が高血圧リスクに与える影響を科学的に検証したものです。
ED

PDE5阻害薬とスポーツパフォーマンス

ホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬は、本来勃起不全(ED)や肺動脈性高血圧症(PAH)、前立腺肥大の治療に用いられる薬剤です。しかし、近年、一部のアスリートが競技力向上目的でPDE5阻害薬を使用しています。PDE5阻害薬が運動パフォーマンスに与える影響について解説します。
身体活動

スポーツにおけるドーピング物質、常用薬、エルゴジェニックエイドの心血管への影響

スポーツ界におけるドーピング問題はますます複雑化しています。European Association of Preventive Cardiologyによる論文を基に、ドーピング物質、処方薬、エルゴジェニックエイドが心血管系へ与える影響を解説します。
心拍/不整脈

競技アスリートの心血管異常とスポーツ参加

競技アスリートの心血管異常は、突然の心停止や心臓死のリスクを高める。AHA、ACCによる最新の科学的声明に基づき、競技アスリートの心血管リスク評価を解説します。 共有意思決定(Shared Decision Making, SDM)
医療全般

健康寿命と平均寿命の格差

世界保健機関(WHO)の加盟国183か国を対象、約80億人の世界人口のデータを分析。健康寿命は健康調整寿命(HALE: Health-Adjusted Life Expectancy)として評価寿命と健康寿命の変化が詳細に解析されています。