中枢神経・脳 不整脈発症後、認知症の進行が加速する:16年間の縦断コホート研究 はじめに 加齢とともに増加する心房細動などの不整脈は、脳卒中や認知症といった重大な転帰と関連していることが数多くの研究で示されています。なかでも、心房細動が脳血流の変動や微小塞栓を介して認知機能に影響を及ぼす可能性が注目されてきました。こち... 2025.06.21 中枢神経・脳心拍/不整脈
中枢神経・脳 頸動脈狭窄治療における個別化医療の新たな展望:ECST-2試験2年間中間結果 はじめに 頸動脈狭窄に対する血行再建術(carotid endarterectomy: CEAまたはcarotid artery stenting: CAS)は、30年以上前のランダム化比較試験(RCT)の成果に基づき、長らく脳卒中予防戦略... 2025.05.28 中枢神経・脳
中枢神経・脳 心房細動アブレーションで認知症予防;拍動とグリアリンパ系(glymphatic system) はじめに 心房細動(AF)は、脳卒中や死亡のリスク要因として知られていますが、近年は脳卒中がなくても認知症や軽度認知障害のリスクを上昇させることが報告され、臨床上の注目が高まっています。また、AFが全原因性認知症や血管性認知症のみならず、... 2025.05.27 中枢神経・脳心拍/不整脈
中枢神経・脳 低亜鉛、銅、マンガン摂取と抑うつ・不安症状の関連:日本の労働者を対象とした横断研究 はじめに:心の健康とミネラル摂取の新たな接点 うつや不安といった精神疾患は、近年ますます社会的関心が高まっている健康問題です。特に労働世代においては、精神的不調が労働生産性の低下や職場離脱の原因となり、個人のみならず組織や社会全体への影響が... 2025.05.22 中枢神経・脳食事 栄養
中枢神経・脳 心血管保護作用を持つ血糖降下薬は認知症を防げるか? はじめに 世界で7500万人が認知症を患うと予測される2030年に向け、予防戦略は喫緊の課題です。糖尿病はその一因であり、推計で全認知症の約5%が糖尿病に起因するとされています。一方、近年の糖尿病治療は「血糖値コントロール」だけにとどまらず... 2025.04.29 中枢神経・脳糖尿病関連
中枢神経・脳 睡眠障害と睡眠不足における脳変化の違い(詳細版) はじめに 睡眠は、情動制御、認知機能、身体の恒常性維持にとって不可欠な生理現象です。しかし現代社会では、慢性的な睡眠障害および急性の睡眠不足が広く蔓延しており、その影響は精神疾患の悪化、記憶障害、情動不安定性などに及びます。特に、様々な睡眠... 2025.04.26 中枢神経・脳睡眠
中枢神経・脳 「睡眠不足」と「睡眠障害」、脳への影響はどう違う?やさしく解説。 はじめに:眠れない夜の先にあるもの 夜なかなか寝つけない、不安で何度も目が覚める。そんな「睡眠の悩み」を抱えたことはありませんか? 「たかが睡眠」と思いがちですが、最近の研究で睡眠の質や量が脳に与える影響はとても大きいことがわかってきました... 2025.04.26 中枢神経・脳睡眠
中枢神経・脳 帯状疱疹ワクチンが認知症リスクを低下させる 研究の背景と重要性 近年、神経向性ヘルペスウイルスが認知症の発症に因果的役割を果たす可能性が指摘されてきました。特に、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)や単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)は、神経炎症や血管障害を引き起こし、アミロイドβの... 2025.04.25 中枢神経・脳感染症関連
アルコール GLP-1受容体作動薬;「代謝薬」から「報酬調整薬」へ GLP-1受容体作動薬(GLP-1 receptor agonists:GLP-1RAs)が、単なる代謝調節の枠を超え、中枢神経系における報酬行動に与える影響、報酬神経系への作用、特に食行動、嗜癖行動、動機づけにおける役割を体系的に検討しています。 2025.03.23 アルコール中枢神経・脳依存症糖尿病関連
中枢神経・脳 息切れの知覚と脳の役割——予測が呼吸困難を形作るメカニズム 息切れの知覚が単なる生理的要因ではなく、脳の予測モデルと感覚入力の相互作用によって決定されることを示しています。従来の治療(吸入ステロイド、酸素療法など)と組み合わせて認知行動療法や神経フィードバック、環境要因の調整を用いた個別化治療が、慢性的な息切れに対して有効であることが示唆されます。 2025.02.21 中枢神経・脳呼吸