Digital Health

スマホで首を写せば脳と心臓の未来がわかる

はじめに 私たちのポケットに収まっているスマートフォンが、今や高度な医療診断装置へと変貌を遂げようとしています。循環器領域において、血管の硬さ、すなわち動脈剛性は心血管リスクのみならず、脳の健康状態を測る極めて重要な指標です。特に心臓に近い...
脂質代謝

スタチンの添付文書に記載されている様々な副作用で、本当に起こり得るものはどれ?

はじめに 長年、スタチン製剤は心血管疾患予防の要として君臨してきましたが、同時に「副作用が多い薬」という汚名も着せられてきました。製品ラベルには、筋肉症状や糖尿病リスクのみならず、記憶障害、うつ、睡眠障害、勃起不全といった多岐にわたる項目が...
脂質代謝

スタチンでどのくらい糖尿病のリスクが上がるのか?

はじめに アテローム性動脈硬化性心疾患(ASCVD)の予防において、HMG-CoA還元酵素阻害薬、いわゆるスタチンは現代医学における最強の武器の一つです。LDLコレステロールを約38.7 mg/dL(1 mmol/L)低下させるごとに主要な...
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スタチン服用後の筋症状:真にスタチンが原因であるのは15人に1人以下

はじめに スタチン製剤と筋肉痛を巡る長きにわたる論争に、ついに終止符が打たれました。オックスフォード大学を中心とするコレステロール治療試験に関する共同研究(Cholesterol Treatment Trialists' (CTT) Col...
痛み

高齢者がNSAIDsを服用する前に認識すべきこと

はじめに 高齢者診療で「とりあえず痛み止め」は、もう通用しません。非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs,;NSAIDs)は、疼痛と炎症に非常に有効で、臨床現場の即効性も高い薬剤で...
心臓血管

左利きという心血管リスク:血管内皮と自律神経の不協和音

はじめに 私たちは日常生活において、利き手を単なる個性のひとつ、あるいは脳の側性化を示す象徴として捉えています。しかし、医学の世界では古くから、左利き(left-handed;LH)の人々が直面する特有の健康課題が議論されてきました。過去の...
消化器科

アスピリンなしの抗血小板療法におけるプロトンポンプ阻害薬の落とし穴

はじめに 心臓カテーテル治療後の薬物療法において、今まさに大きなパラダイムシフトが起きています。それは、長年標準とされてきたアスピリンをあえて使用しない「アスピリンフリー」という戦略です。しかし、この革新的な歩みの陰に、意外な伏兵が潜んでい...
消化器科

ボノプラザン(タケキャブ)5年長期維持療法の安全性と有効性

はじめに 現代の消化器内科において、胃食道逆流症(GERD)の管理は、単なる症状緩和のフェーズから、いかに長期にわたって粘膜の治癒を維持し、かつ安全性を担保するかという高度な議論へと移行しています。その中心に位置するのが、カリウムイオン競合...
消化器科

プロトンポンプ阻害薬(PPI)と胃がんリスク

はじめに 1980年代にプロトンポンプ阻害薬(PPI)が登場して以来、医療現場と研究者の間には、ある拭いがたい懸念が漂い続けてきました。それは、強力な酸分泌抑制がもたらす代償性の高ガストリン血症が、胃粘膜の悪性変性を引き起こすのではないかと...
中枢神経・脳

血管健康のユートピアに潜む沈黙の石灰化:ボリビア先住民が語る脳老化の真実

はじめに かつてないほど清浄な冠動脈を持つことで知られるボリビア・アマゾンの先住民、チマネ族。彼らの心臓は、現代社会の誰よりも若々しいことで有名です。しかし、最新の研究が明らかにしたのは、その「清らかな血管」というイメージを覆す、脳血管にお...