食事 栄養

健康的な食事:2025-2030年アメリカ食事ガイドラインの進歩と課題

はじめに 米国政府が5年ごとに更新する「Dietary Guidelines for Americans(DGA)」は、単なる栄養の指針ではありません。学校給食、WIC(女性・乳児・子ども向け特別補助栄養プログラム)、軍の給食、そして連邦栄...
脂質代謝

LDLコレステロールが動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)を引き起こす確たる証拠

はじめに:LDLと心血管疾患の因果関係をめぐる論争 動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)は、心筋梗塞や虚血性脳卒中などの臨床症状を伴い、世界中で罹患率と死亡率の主要な原因となっています。この疾患の発症には多くの危険因子が関与していますが、中で...
脂質代謝

脂質代謝と心血管健康:アテローム性動脈硬化症の予防戦略における新たなパラダイム

はじめに:心血管疾患予防の新たな視点 2018年にJournal of the American College of Cardiologyに掲載されたFerenceらの研究は、心血管疾患予防における脂質管理の重要性を根本から再考する画期的...
心拍/不整脈

フルマラソン・ハーフマラソンにおける心停止の発生

長距離ランニング大会、特にマラソンやハーフマラソンは近年、ますます人気が高まり、多くの人々が健康維持や達成感を求めて参加しています。しかし、こうした大会において、心停止という深刻な医療事故が発生することもあります。心停止の発生率やその結果に...
Digital Health

Daily Heart Rate Per Step (DHRPS) — スマートウォッチから得られる新たな心血管疾患リスク指標

はじめに 近年、FitbitやApple Watchなどのスマートウォッチ、ウェアラブルデバイスは、個人の健康管理ツールとして急速に普及しています。これらのデバイスは、心拍数や歩数などの生体データを継続的に収集し、ユーザーにリアルタイムなフ...
糖尿病関連

糖尿病患者における強化降圧治療の心血管イベント抑制効果

高血圧と2型糖尿病は、互いに密接に関連し合う「悪の共演者」として、心血管疾患(CVD)リスクを加速させてきました。今回、『The New England Journal of Medicine』に掲載された中国主導の大規模臨床試験「BPRO...
消化器科

血液検査で膵臓がんの早期発見の可能性

JAMA 2025年3月21日オンライン掲載の医学ニュース「New Blood Test Shows Promise in Detecting Pancreatic Cancer」に基づく、膵がん早期発見の可能性を有する血液検査の話です。元...
心臓血管

無症候性大動脈弁狭窄症に対する治療介入

はじめに これまで「症状の出現」が介入の大前提とされてきた大動脈弁狭窄症(aortic stenosis: AS)に対し、今、パラダイムシフトが起きようとしています。1998年のACC/AHAガイドラインにおいては、ASに対する大動脈弁置換...
ポジティブ心理学

相対的剥奪(relative deprivation)と寿命の関係 ― 社会的比較が命を縮める

健康と所得の間には、思いのほか深い関係があります。とりわけ絶対的な貧困ではなく、他人との比較により感じる「相対的な剥奪感」が、どのように死亡リスクに影響を与えるかを検証したこの研究は、私たちが見落としがちな「価値観の優先順位」が、実は生死に...
医療全般

スギ花粉症が寿命を延ばす?──免疫の逆説と死亡リスク

はじめに スギ花粉症は日本における国民病といわれるほど有病率が高く、1998年には17.4%、2008年には26.5%、2019年には42.5%と急増しています。このアレルギー疾患は不快な症状をもたらす一方で、生命予後において予想外の“保護...