中枢神経・脳

愛犬との暮らしが認知症を予防し、医療財政を救うか

はじめに 超高齢社会を迎えた現代において、認知症の克服は個人の尊厳を守るだけでなく、社会保障制度の持続可能性を左右する国家規模の課題となっています。これまで、適度な運動やバランスの取れた食事、知的な活動、活発な社会参加といった生活習慣が認知...
Uncategorized

心筋梗塞の自家用車受診に潜む死角:混在する「隠れ重症群」 

はじめに:胸の違和感を抱えたまま、なぜハンドルを握ってしまうのか 胸の中央を押しつぶされるような違和感、喉元にこみ上げてくる重苦しさ、あるいは冷汗を伴う耐えがたい疲労感に襲われたとき、人はどのような行動をとるでしょうか。一刻も早く病院に行か...
心拍/不整脈

非迷走神経性心拍変動=心拍断片化と冠動脈石灰化

はじめに 心臓は一定のリズムを刻んでいるようでいて、健康な状態であれば常に微細にその間隔を変化させています。この心拍間隔の変動は心拍変動(HRV)として知られ、心臓を制御する自律神経機能の健全さを示す指標として長年用いられてきました。しかし...
心拍/不整脈

非迷走神経性心拍変動:心拍断片化(Heart Rate Fragmentation: HRF)

あなたの心拍変動の高さは本当に健康の証拠でしょうか スマートウォッチやウェアラブルデバイスの普及に伴い、心拍変動( heart rate variability;HRV)という言葉は日常的な健康管理指標として広く浸透しました。一般に、心拍の...
心拍/不整脈

その自律神経スコア、心拍変動は本当に正しいのか?

はじめに:身近になった自律神経計測の影に潜む危機 スマートウォッチやウェアラブルデバイスの普及により、今日では誰もが日常的に自律神経のバランスやストレス度を手元で確認できるようになりました。画面に表示される自律神経スコアや回復度の数値を毎朝...
疲労

疲労多次元モデル:運動パフォーマンス疲労・自覚的運動疲労/認知パフォーマンス疲労・自覚的認知疲労(2023年)

疲労とは、生体防御のシグナル 長時間のデスクワークを終えた後にジムへ向かうと、普段なら軽々と持ち上げられる重量が重く感じられたり、数キロのジョギングが苦痛に思えたりした経験は誰にでもあるはずです。あるいは、熱心に運動をこなした日の午後は、重...
疲労

パフォーマンス疲労性と知覚疲労性、特性疲労と状態疲労(2016年)

はじめに:誰もが直面する疲労という謎 私たちは日々の生活や臨床の現場において、疲労という言葉を頻繁に耳にし、また自身でも絶えず体験しています。激しい運動を終えた後の身体の重さ、長時間のデスクワークや当直業務に伴う集中力の減退、あるいは高齢者...
疲労

主観的疲労感と易疲労性(客観的パフォーマンス低下):2013年

日常の「だるさ」から神経難病の現場まで潜む疲労の正体 長引く倦怠感や抜けきらない脱力感に苛まれ、日々の生活や仕事の能率が落ちてしまう経験は、現代社会を生きる誰しもが一度は直面したことがあるのではないでしょうか。一般の地域住民やプライマリケア...
Digital Health

Google Pixel Watch 3の心拍数・VO2 max・消費エネルギーの精度

はじめに 日常診療の現場で、患者さんや周囲の方から「スマートウォッチで心肺体力が低めと出た」「運動中の消費カロリーを信じて食事量を決めている」といった相談を受ける機会が増えています。世界中で5億人以上がウェアラブル端末を身につけ、自身の生体...
心臓血管

22歳の血管にも動脈硬化が忍び寄る:心血管・腎・代謝症候群の若年期における実態

はじめに:若年期に忍び寄る動脈硬化の現実 動脈硬化やメタボリックシンドローム、慢性腎臓病、心血管疾患といった病態は、長年にわたり中年以降の慢性疾患として捉えられてきました。若年期は血管が若々しく、健診で多少の体重超過や血圧高値が見つかっても...