自律神経

心拍/不整脈

心拍回復(Heart rate recovery:HRR)は、生体の「生理学的予備能」の統合マーカーである

はじめに 老化という不可逆的なプロセスにおいて、暦年齢と生理学的年齢の乖離をいかに測定し、介入するかは現代医学の至上命題です。最新の研究レビューによれば、運動終了直後の心拍数の減衰、すなわち心拍回復(Heart rate recovery:...
心拍/不整脈

心拍変動(HRV)は、HPA軸(視床下部-下垂体-副腎皮質系)と自律神経の連携、炎症への影響を含む、全身の適応性(アロスタシス)のバイオマーカーである

はじめに 現代社会におけるストレスの慢性的な存在は、身体的および精神的な健康に広範な悪影響をもたらすことが知られています。この複雑なストレス応答のメカニズムを非侵襲的かつ定量的に捉える指標として、心拍変動(Heart Rate Variab...
心拍/不整脈

心拍変動(HRV)は、内因性能力(Intrinsic Capacity)、レジリエンス(回復力)の指標

はじめに 老化という不可逆的なプロセスにおいて、私たちが真に追求すべきは単なる生存期間の延長ではなく、生命の質を形作る「内因性能力(Intrinsic Capacity)」の維持です。世界保健機関(WHO)が提唱したこの概念は、身体的・精神...
心臓血管

慢性心不全と心臓移植をつなぐ「自律神経」の核心

序論:心不全を「循環器疾患」だけで捉える時代の終わり 慢性心不全(CHF)は長く、ポンプ機能の低下という“力学的疾患”として理解されてきました。しかし本論文が強調するのは、心不全はむしろ 自律神経系(autonomic nervous sy...
心拍/不整脈

GIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチドと起立性頻脈症候群(POTS)の悪化

序論 近年、肥満症に対する薬物治療は急速に普及しており、その中心的役割を果たしているのがGLP-1受容体作動薬や、さらに進化した二重作動薬であるチルゼパチドです。チルゼパチドは、GLP-1(glucagon-like peptide-1)と...
生活環境

光曝露と心臓迷走神経活動の関係

はじめに ヒトの生理と行動は光の影響を強く受けています。視覚的刺激としての光に加えて、光は内分泌系や自律神経系を介して睡眠、情動、覚醒状態をも制御します。近年、特に注目されているのが「光曝露による心臓迷走神経活動(cardiac vagal...
心臓血管

心筋梗塞治療における自律神経調節の新たな視点

心筋梗塞(Myocardial Infarction, MI)は、急性冠動脈閉塞による心筋壊死を特徴とする疾患です。自律神経系の役割に着目し、交感神経および副交感神経が心筋のリモデリングや再生に与える影響について掘り下げています。
心拍/不整脈

冷水浸漬による「自律神経の競合 autonomic conflict」—冷水と不整脈の新たな視点

水泳やダイビング中の突然死は、溺死や低体温症ではなく、冷水浸漬が「自律神経の競合(autonomic conflict)」により心臓に負荷をかけ、不整脈を誘発し、最悪の場合は心停止に至る可能性があることが示唆されています。その生理的メカニズムを解説します。
ポジティブ心理学

自律神経という切り口で「怒り」の対処法を考える

スマートウォッチによるストレス観察 ストレスの多い現代社会。 そんな生活の中でどなたも「怒り」を感じてしまうことはあるでしょう。 「怒り」が身体に負担をかける話を前回しました。 「怒り」などの感情は、交感神経の働きを高め、身体にストレスをか...
ポジティブ心理学

マインドフルネス、瞑想で安静時心拍数減少

マインドフルネスや瞑想でストレスの軽減 精神的なストレスの軽減に、マインドフルネスや瞑想の有効性が示されています。 例えば、 24もの論文の系統的レビューです。マインドフルネスにより、感情的疲労(燃え尽き症候群の一種)、ストレス、精神的苦痛...