老若男女、姿勢悪い人多い → 子供の頃からの対策が重要では?
自分は昔から姿勢が悪かった記憶があります。学生時代の教室での椅子の座り方とか最悪だったと思います。猫背だったり、浅く座ってふんぞりかえったり。
姿勢の大切さが身に染みたのは、恥ずかしながらここ数年、ピラティスを始めてからで、、本当に最近のことです。
小学校の体育の時間とかでもっと教えてくれればよかったのにと思ったり。そのような指導があったのに、覚えていないだけかもしれません笑。
ピラティスは、自分の身体やバランスを強く意識しますので姿勢を整えるには良いエクササイズかと思います。
子供のうちからピラティスを行うとよいだろうな、、と思っていたところで、最近見かけた研究をご紹介します。
5-6歳児におけるピラティスの姿勢および体力パラメータへの影響:非ランダム化比較研究
The effects of pilates on posture and physical fitness parameters in 5–6 years old children: A non-randomized controlled study
Journal of Bodywork and Movement Therapies,2022,,ISSN 1360-8592,https://doi.org/10.1016/j.jbmt.2022.03.009
【背景】
運動不足は公衆衛生上の問題である。身体活動はどの年齢でも有益だが、小児期においても健康的な発育と成長のためにさらに重要である。
【目的】
5~6歳の健康な子供たちの姿勢と体力パラメーターに対するピラティスの影響を調査すること
【対象者および方法】
非ランダム化比較試験。4つの幼稚園を2つのグループに分けた。
5~6歳の66名の園児をピラティス群(n=31)と対照群(n=35)に割り付けた。
ピラティス群には週2回、10週間のピラティスプログラムが行われた。
対照群は日常生活を継続した。
姿勢評価はNew York Posture Rating Chart test、体力はEurofit test batteryで評価された。
園児は、プログラムへの参加について盲検化されていた(割り当てを知らされていない)。群間比較にはMann-Whitney U検定、群内比較にはWilcoxon Signed-Rank検定が用いられた。
【結果】
群内比較により、New York Posture Rating Chart test(p<0.001)、フラミンゴバランス、Sit and Reach、立ち幅跳び、30秒腹筋、屈伸腕立て伏せ、20mシャトルランテストスコアに統計的に有意な改善が認められた(p<0.05)。
(全文は読めていないので群間比較はわかりません。すいません!)
【結論】
ピラティスは、未就学児の体力パラメータと姿勢評価に対してポジティブな効果をもたらす。
本研究は、ピラティスが5~6歳児におけるお遊び的(エンターテインメント)な代替運動となりうることを示唆するものである。
体育の授業にも取り入れては?
ということで、ピラティスは5-6歳の未就学児の姿勢や体力の向上に効果が期待できるという結果でした。質が高い研究ではないですが、参考にはなります。お遊び的に楽しみつつ実践して、おまけに姿勢が良くなったり、体力がつけば最高ですね。
正しい姿勢、正しい身体の使い方を幼い頃から身につければ、身体能力を最大限活かしやすいですし、怪我も少なくなると思います。
人生100年時代という観点からも、幼少期から長持ちする身体を育んでいくことはとても重要なことではないかと思います。
この研究は未就学児でしたが、小中高の学校の体育の時間にもピラティスをはじめとする「正しい」姿勢や身体の使い方を意識させる、身に付けさせる訓練を取り入れることは重要ではないかと思います。今でも体育の授業ではそれらしきことをやっているのかもしれませんが(教育カリキュラム知りません、、、、)、自分を含め世の中姿勢が悪い人、身体の使い方が悪い人が多すぎます、つまり仮に教育しているとしてもその効果が出ていません。
お子様にピラティスを体験させたいという方は、こちらも参考に!
zenplace キッズクラス
https://www.zenplace.co.jp/classes/kids
まとめ
・ピラティスは、5-6歳の未就学児の姿勢や体力向上に有用
・正しい姿勢、正しい身体の使い方は大切!自分の身体能力の効果的な活用、怪我の予防につながります。
【参考文献】
The effects of pilates on posture and physical fitness parameters in 5–6 years old children: A non-randomized controlled study,Journal of Bodywork and Movement Therapies,2022,,ISSN 1360-8592,https://doi.org/10.1016/j.jbmt.2022.03.009.