心臓血管

Digital Health

内受容感覚(Interoception)と心不全と人工知能

「内受容感覚(Interoception)」と呼ばれる体内信号の感知・解釈メカニズムと心不全(Heart Failure: HF)との関連性、さらに人工知能(Artificial Intelligence: AI)の応用可能性について解説します。
心臓血管

小児期からの血圧と動脈硬化リスク

血圧は心血管疾患(CVD)の最重要リスク因子の1つであり、動脈硬化の進行に大きな影響を与えます。幼少期からの血圧管理が中年期以降の健康にどのような影響を与えるかについて、「収縮期血圧(SBP)のターゲット範囲内維持時間(TTR)」をふまえ、解説します。
心臓血管

高齢者における高血圧と死亡率の関連

高齢者における高血圧と死亡率の関連 日本の高齢者を対象にした最新のコホート研究に基づき、高血圧と死亡率の関連、および臨床的な示唆について解説します。
女性医療

更年期・閉経のホルモン補充療法と心血管疾患リスク

更年期を迎えた女性たちにとって、ホルモン補充療法(HRT)はホットフラッシュや睡眠障害といった不快な症状を和らげ、生活の質を大きく改善する可能性があります。しかし、HRTを開始する際に懸念されるのが、心血管疾患のリスクです。このリスクは、使...
ショートストーリー

【ショートストーリー】血圧測定と腕の位置の奥深い関係

第1章:ある日の診察室 「お父さん、また血圧が高いですよ!」 いつもは穏やかな娘の声が、やや険しさを帯びて聞こえる。田中さん(65歳)は自宅で血圧を測るたび、毎回高血圧の数値が出るのを気にしていた。心なしか、愛用の血圧計がにらんでいるように...
心臓血管

腕の位置と血圧測定の精度

血圧測定は、心血管疾患の予防と管理において不可欠な診断ツールです。しかし、測定時の姿勢や準備が結果に大きく影響を与える可能性があることは意外と知られていません。ここでは、最近発表されたランダム化クロスオーバー試験をもとに、腕の位置が血圧測定...
心臓血管

心不全管理におけるウェアラブル技術

心不全(Heart Failure, HF)は、世界的に罹患率および死亡率が高い疾患であり、その管理は医療現場だけでなく患者の日常生活においても極めて重要です。心不全患者数は全世界で推定約6,400万人に上り、慢性心不全の管理は依然として困...
心臓血管

入浴習慣と心血管疾患リスク低減

特に冬になりますと入浴による事故の報道もありますが、一般的には入浴は健康に良いものと考えられています。日本の中年層を対象に、入浴習慣が心血管疾患リスクに及ぼす長期的影響を検討した大規模コホート研究があります。その結果、頻繁な入浴が心血管疾患...
心臓血管

アスピリンの二次予防効果は本当なのか?

アスピリンは長年にわたり、動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の二次予防における基本的な治療法として認識されてきました。二次予防とは、狭心症や心筋梗塞の再発を予防する治療のことです。布施も医師になったころから、当たり前のように狭心症や心筋梗塞...
ED

タダラフィル服用は心血管リスクを軽減するのか?

当方、「勃起不全(ED)は、循環器疾患」といつも申し上げていますが、EDは単なる性的健康の問題にとどまらず、しばしば心血管リスクの指標としても捉えられます。 また、当クリニックでは、ED治療薬であるタダラフィルの低用量(5mg)1日1回定期...