脂質代謝

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新しいコレステロール低下薬「ベムペド酸」の作用機序、薬物動態、薬物相互作用

はじめに 動脈硬化性心血管疾患(atherosclerotic cardiovascular disease;ASCVD)の抑制において、LDLコレステロール(low-density lipoprotein–cholesterol ;LDL...
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新しいコレステロール治療薬「ベムペド酸」

はじめに 脂質管理の歴史において、HMG-CoA還元酵素阻害薬、いわゆるスタチンの登場は心血管疾患予防のパラダイムを劇的に変えました。しかし、臨床の現場では依然として「スタチン不耐容」という高い壁が立ちはだかっています。患者の7%から29%...
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スタチンの添付文書に記載されている様々な副作用で、本当に起こり得るものはどれ?

はじめに 長年、スタチン製剤は心血管疾患予防の要として君臨してきましたが、同時に「副作用が多い薬」という汚名も着せられてきました。製品ラベルには、筋肉症状や糖尿病リスクのみならず、記憶障害、うつ、睡眠障害、勃起不全といった多岐にわたる項目が...
脂質代謝

スタチンでどのくらい糖尿病のリスクが上がるのか?

はじめに アテローム性動脈硬化性心疾患(ASCVD)の予防において、HMG-CoA還元酵素阻害薬、いわゆるスタチンは現代医学における最強の武器の一つです。LDLコレステロールを約38.7 mg/dL(1 mmol/L)低下させるごとに主要な...
脂質代謝

スタチン服用後の筋症状:真にスタチンが原因であるのは15人に1人以下

はじめに スタチン製剤と筋肉痛を巡る長きにわたる論争に、ついに終止符が打たれました。オックスフォード大学を中心とするコレステロール治療試験に関する共同研究(Cholesterol Treatment Trialists' (CTT) Col...
脂質代謝

メディア報道が心筋梗塞と心血管死を招く

はじめに 2016年のデンマークから届いた衝撃的な研究報告は、現代社会において情報が単なる記号ではなく、私たちの血管を物理的に閉塞させる要因になり得ることを克明に示しました。大規模な公衆衛生データとメディア解析を融合させたこの研究は、医学的...
Digital Health

スタチン関連のSNSでのつぶやき

はじめに デジタル空間に漂う膨大な言説の渦から、現代医学が直面する最大のパラドックスを解き明かした研究があります。それは、心血管疾患の予防において確固たるエビデンスを持つ「スタチン」が、なぜこれほどまでに忌避され、誤解され続けているのかとい...
脂質代謝

LDLコレステロールの至適な値は 50 -70 mg/dl

序論:LDLコレステロールの「最適値」を問い直す 現代医学における脂質管理の歴史は、「どこまで下げるべきか」という問いの繰り返しでした。約20年前に発表されているO’Keefeらの論文(2004)では、低密度リポ蛋白コレステロール(LDL-...
中枢神経・脳

虚血性脳卒中再発予防 LDL-C 40mg/dL未満の効果と安全性 下げすぎ?

はじめに LDLコレステロール(LDL-C)の低下が動脈硬化性疾患の再発予防に有効であることは、長年にわたって数多くの臨床試験で示されてきました。しかし、「どこまで下げるべきか」という問いに対しては、いまだ明確な答えが出ていません。特に虚血...
がん、悪性腫瘍

スタチン使用と乳がん死亡率の低下 Target Trial Emulation

序論:心血管薬ががん予後を変えるか スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)は、心血管疾患予防の基幹薬として世界中で広く使用されています。その主たる作用は、メバロン酸経路の抑制によるコレステロール合成の低下ですが、近年この経路が腫瘍細胞の増...