脂質代謝

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スタチン関連筋肉症状のメカニズム

はじめに 脂質異常症治療において、スタチンは心血管疾患リスクを劇的に低下させる「21世紀の特効薬」として君臨しています。現在、世界中で2億人以上の患者に処方されていますが、その輝かしい功績の影で、長年議論されてきたのがスタチン関連筋肉症状(...
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スタチン服用で筋症状が出てしまい、服薬断念した人に残された服薬再開の道

はじめに 医学の歴史において、スタチン製剤ほど心血管疾患の予防に寄与してきた薬剤は他に類を見ません。しかし、臨床現場では常に一つの大きな壁に突き当たります。それが、筋肉痛などの自覚症状を理由とした服用中断です。驚くべきことに、これまでの大規...
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スタチン不耐容患者 エゼチミブvs ベムペド酸

はじめに 医療における脂質管理の歴史は、スタチンという革命的な薬剤の登場によって大きく塗り替えられました。しかし、その輝かしい功績の影で、副作用への懸念や実際の筋肉症状によって治療を断念せざるを得ない「スタチン不耐容」という課題が、臨床現場...
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新しいコレステロール低下薬「ベムペド酸」の作用機序、薬物動態、薬物相互作用

はじめに 動脈硬化性心血管疾患(atherosclerotic cardiovascular disease;ASCVD)の抑制において、LDLコレステロール(low-density lipoprotein–cholesterol ;LDL...
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新しいコレステロール治療薬「ベムペド酸」

はじめに 脂質管理の歴史において、HMG-CoA還元酵素阻害薬、いわゆるスタチンの登場は心血管疾患予防のパラダイムを劇的に変えました。しかし、臨床の現場では依然として「スタチン不耐容」という高い壁が立ちはだかっています。患者の7%から29%...
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スタチンの添付文書に記載されている様々な副作用で、本当に起こり得るものはどれ?

はじめに 長年、スタチン製剤は心血管疾患予防の要として君臨してきましたが、同時に「副作用が多い薬」という汚名も着せられてきました。製品ラベルには、筋肉症状や糖尿病リスクのみならず、記憶障害、うつ、睡眠障害、勃起不全といった多岐にわたる項目が...
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スタチンでどのくらい糖尿病のリスクが上がるのか?

はじめに アテローム性動脈硬化性心疾患(ASCVD)の予防において、HMG-CoA還元酵素阻害薬、いわゆるスタチンは現代医学における最強の武器の一つです。LDLコレステロールを約38.7 mg/dL(1 mmol/L)低下させるごとに主要な...
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メディア報道が心筋梗塞と心血管死を招く

はじめに 2016年のデンマークから届いた衝撃的な研究報告は、現代社会において情報が単なる記号ではなく、私たちの血管を物理的に閉塞させる要因になり得ることを克明に示しました。大規模な公衆衛生データとメディア解析を融合させたこの研究は、医学的...
Digital Health

スタチン関連のSNSでのつぶやき

はじめに デジタル空間に漂う膨大な言説の渦から、現代医学が直面する最大のパラドックスを解き明かした研究があります。それは、心血管疾患の予防において確固たるエビデンスを持つ「スタチン」が、なぜこれほどまでに忌避され、誤解され続けているのかとい...
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LDLコレステロールの至適な値は 50 -70 mg/dl

序論:LDLコレステロールの「最適値」を問い直す 現代医学における脂質管理の歴史は、「どこまで下げるべきか」という問いの繰り返しでした。約20年前に発表されているO’Keefeらの論文(2004)では、低密度リポ蛋白コレステロール(LDL-...