依存症

加熱式タバコと職場での転倒リスクの深い関連

はじめに 現代社会において、職場での安全管理は企業の存続に関わる極めて重要な課題です。特に超高齢社会を迎えた日本において、労働者の身体機能維持と労働災害の防止は喫緊のテーマとなっています。転倒や墜落といった労働災害は、これまで主に作業環境の...
食事 栄養

脳の報酬を高めるのは、「超加工」や「高カロリー」ではなく「栄養素の比率」

はじめに 現代社会における肥満や過食の問題を語る際、私たちは常に「超加工食品(UPF)」や「高エネルギー密度」という言葉を悪の根源として扱ってきました。しかし、2024年に学術誌「Appetite」に掲載されたピーター・ロジャース教授らによ...
痛み

10日以内の短期NSAIDs服用は本当に「安全」なのか

背景 NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、痛みと炎症を素早く抑える一方で、心血管(CV)、腎、消化管(GI)、呼吸器の有害事象が問題になりやすい薬です。2015年には米FDAが心筋梗塞・脳卒中リスクに関する警告を強化し、短期でも注意が...
食事 栄養

アボカドとマンゴー:糖尿病予備軍の血管内皮機能や血圧を改善

はじめに 現代社会において、糖尿病予備軍という状態は、単なる血糖値の境界線ではありません。それは、血管内皮機能の低下から始まり、心血管疾患へと続く静かな崩壊の序曲です。成人の3人に1人がこのリスクに晒されており、その多くが自覚症状のないまま...
失神、意識消失

失神患者におけるPR間隔と再発リスク、死亡リスク

はじめに 失神は救急外来受診者の0.8%から2.4%を占め、入院理由の約6%にものぼる極めて一般的な病態です。その多くは一過性の良性経過を辿ると考えられがちですが、実際には背後に潜む基礎疾患によって、その後の死亡率や心血管イベントのリスクは...
Digital Health

スマホで首を写せば脳と心臓の未来がわかる

はじめに 私たちのポケットに収まっているスマートフォンが、今や高度な医療診断装置へと変貌を遂げようとしています。循環器領域において、血管の硬さ、すなわち動脈剛性は心血管リスクのみならず、脳の健康状態を測る極めて重要な指標です。特に心臓に近い...
脂質代謝

スタチンの添付文書に記載されている様々な副作用で、本当に起こり得るものはどれ?

はじめに 長年、スタチン製剤は心血管疾患予防の要として君臨してきましたが、同時に「副作用が多い薬」という汚名も着せられてきました。製品ラベルには、筋肉症状や糖尿病リスクのみならず、記憶障害、うつ、睡眠障害、勃起不全といった多岐にわたる項目が...
脂質代謝

スタチンでどのくらい糖尿病のリスクが上がるのか?

はじめに アテローム性動脈硬化性心疾患(ASCVD)の予防において、HMG-CoA還元酵素阻害薬、いわゆるスタチンは現代医学における最強の武器の一つです。LDLコレステロールを約38.7 mg/dL(1 mmol/L)低下させるごとに主要な...
Uncategorized

スタチン服用後の筋症状:真にスタチンが原因であるのは15人に1人以下

はじめに スタチン製剤と筋肉痛を巡る長きにわたる論争に、ついに終止符が打たれました。オックスフォード大学を中心とするコレステロール治療試験に関する共同研究(Cholesterol Treatment Trialists' (CTT) Col...
痛み

高齢者がNSAIDsを服用する前に認識すべきこと

はじめに 高齢者診療で「とりあえず痛み止め」は、もう通用しません。非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs,;NSAIDs)は、疼痛と炎症に非常に有効で、臨床現場の即効性も高い薬剤で...