心拍/不整脈

心房細動による記憶力低下とそのメカニズム、対策

はじめに 心房細動は、世界で最も一般的な持続性不整脈であり、その負担は単なる脳卒中のリスク増大にとどまりません。臨床データによれば、心房細動患者の実に22パーセントから51パーセントが、持続的な記憶障害を呈しているという驚くべき事実がありま...
感染症関連

帯状疱疹ワクチンは認知症治療薬?発症のみならず、その進行を抑制

はじめに 認知症。この不可逆的な神経変性疾患は、現代医学において最も厚く、そして高い壁として立ちはだかってきました。アミロイドベータやタウタンパク質といった特定の分子標的に対する創薬研究がしのぎを削る中、今、全く異なるアプローチが世界に衝撃...
血圧

2週間就寝時刻を同じ時間にすると血圧が低下する

はじめに 高血圧という疾患は、現代社会における心血管疾患の最大の危険因子であり、その管理は公衆衛生上の最優先課題です。米国では成人の約50パーセントが高血圧に罹患していますが、薬物療法を受けている患者の中で、目標値である 130/80 mm...
血圧

受診ごとの血圧の「揺らぎ」と認知症リスク

はじめに 血圧の平均値が正常であれば、私たちの脳は安全だと言い切れるのでしょうか。この問いに対し、東北医科薬科大学の佐藤倫広講師らによる最新の研究は、極めて示唆に富む、そして警鐘を鳴らす回答を提示しています。本研究は、日本の国民健康保険のリ...
血圧

拡張期血圧(下の血圧)のみ高い「孤立性拡張期高血圧」に対して降圧薬治療は必要か?拡張期血圧が低い人に降圧薬を処方しても大丈夫か?

はじめに:孤立性拡張期高血圧(Isolated Diastolic Hypertension: IDH)という未解決の課題 一般的に、心血管疾患の最大のリスク要因として注視されるのは「収縮期血圧(上の血圧)」です。しかし、収縮期血圧が130...
Digital Health

救急受診を予見するデジタル・バイオマーカー

はじめに 救急外来を訪れる患者の多くは、受診の数日前から生理学的な変調をきたしています。本研究は、患者が日常的に携行するスマートデバイスから安静時心拍数と歩数の推移を抽出し、入院予測における有用性を検証した国際多施設共同研究です。 研究の背...
心拍/不整脈

あなたの心室期外収縮(PVC)は、どこから発生している?

序論 — 従来の「量」から「質」へのパラダイムシフト 臨床循環器学において、心室期外収縮(PVC)と心不全、特に心室収縮機能不全との因果関係は、PVC誘発性心筋症として古くから知られてきました。これまでの議論の多くは、24時間心電図における...
糖尿病関連

糖尿病性腎症治療の新世紀:四つの柱

はじめに 糖尿病性腎症(DKD)は、現在、全世界および韓国において深刻な健康上の懸念となっています。特に韓国の高齢糖尿病患者の約40パーセントが腎臓の合併症を発症しているという事実は、この疾患がいかに広範で、かつ個別化された高度な管理を必要...
依存症

減量手術後のアルコール使用障害新規発症:依存の転移

「中毒の転移(addiction transfer)」とは 肥満症治療において、減量手術は持続的な体重減少と代謝改善をもたらす極めて有効な手段です。しかし、この劇的な身体的変容の背後には、予期せぬリスクが潜んでいます。それが、アルコール使用...
中枢神経・脳

1億人のデータが示すワクチン接種による認知症予防効果

はじめに 現代医学における最大の難攻不落の要塞、それが認知症です。2050年には世界で1億5000万人が罹患すると予測されるこの疾患に対し、決定的な治療法がいまだ確立されていない現状において、予防戦略の重要性は論を待ちません。こうした中、2...