痛み止めで腎臓病

医療全般

頭痛、腰痛、生理痛、、様々な痛みに対していわゆる「鎮痛薬」「痛み止め」を服用しますね。

一番汎用されている薬が”NSAIDs(NonSteroidandal Anti-Inflammatory Drugs)”と言われるカテゴリーのものです。

このNSAIDsは、様々な副作用があり、腎臓や心臓、あるいは消化管などへの悪影響をきたす可能性があり、腎臓病の方、心臓病の方、胃潰瘍の方などは使用を可能な限り控えた方が良いと言われています。

例えば、下記論文。

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2724772
Association of Nonsteroidal Anti-inflammatory Drug Prescriptions With Kidney Disease Among Active Young and Middle-aged Adults

これによると、特に病気のない健康人でも、NSAIDsを飲みすぎると腎臓病に罹患するリスクが高くなることが示唆されています。

1ヶ月に7日分の処方を内服した人は、内服しなかった人に比べて腎臓病罹患リスクが20%高かったのです。

前向き研究ではありませんし、解釈に限界はあるものの、痛み止めの内服は最低限にしておいたほうが良さそうです。ちなみに、この研究でもっとも使われていたNSAIDsはイブプロフェンです。

【参考文献】

Nelson DA, Marks ES, Deuster PA, O’Connor FG, Kurina LM. Association of Nonsteroidal Anti-inflammatory Drug Prescriptions With Kidney Disease Among Active Young and Middle-aged Adults. JAMA Netw Open. 2019;2(2):e187896. doi:10.1001/jamanetworkopen.2018.7896

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