ピラティスを親に勧めよう

身体活動

ピラティスは老若男女楽しめる運動ですが、特にご高齢の方も良いと思います。

先日もこんな記事書きました。

高齢者へのピラティスの有用性に関する論文を、上の記事で紹介していますが、それ以外でも例えばこんな論文もあります。

高齢者のバランスと転倒に対するピラティストレーニングの効果

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28771109
The Effects of the Pilates Training Method on Balance and Falls of Older Adults: A SystematicReview and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials.

データベースより条件を満たした15研究(ランダム化比較試験(RCT))抽出。対象者は675人、平均70.3歳、女性86%。各研究の対象者は24-88人。

ピラティスのプログラムは、概ね、60分/回、2-3/週、8-12週間くらいが主流。

対照群は、10研究が基礎的な日常活動、その他ヨガ、非特異的な柔軟性トレーニング、ストレッチ、有酸素運動、バランストレーニング、proprioceptive neuromuscular facilitation (PNF) trainingなど。

主要アウトカムは、バランスと転倒に関する項目。

結果、ピラティスは日常生活の基本的な活動を行う高齢者と比較して、動的バランス、静的バランス、総合的なバランスを改善した。
対照とした他のトレーニング方法と比較して、動的バランスと全体的なバランスの改善において中程度優れていた。転倒予防の効果に関しては評価した文献は少なく結論は出なかった。

ということで、ピラティスにより高齢者のバランスが改善して、その効果はたのトレーニングよりも良さそう、という論文でした。

転倒予防は評価できませんでしたが、期待はできるのではないでしょうか。

高齢者こそピラティス

ピラティスというと、比較的若い女性がやるものというイメージがあるかもしれません。年配のかたは、ピラティスの存在自体よく知らないかもしれませんし、知っていたとしてもやや近づきにくいかもしれません。

ご高齢の方が寝たきりになったり、転倒して骨折したりすると、ご本人が困ることはもちろんですが、その子供としても対応はとても苦労することになります。

ピラティスの存在を知っていたり、理解している子供世代から、親にピラティスを勧めるようなアクションをとると、親にとっても、子世代にとってもウィンウィンなのではないかと思います。
もちろん、皆が心身健やかになるということで社会にとっても良いわけで、シニアピラティスは日本を救う。かもしれないと思っています。

足腰が弱ってから始めるよりも、まだなんとかなっているうちに始めた方が良いです。早め早めのアクションが大事です。

【参考文献】

Moreno-Segura N, Igual-Camacho C, Ballester-Gil Y, Blasco-Igual MC, Blasco JM. The Effects of the Pilates Training Method on Balance and Falls of Older Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. J Aging Phys Act. 2018 Apr 1;26(2):327-344. doi: 10.1123/japa.2017-0078. Epub 2018 Apr 12. PMID: 28771109.

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