心臓血管

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心不全管理におけるウェアラブル技術

心不全(Heart Failure, HF)は、世界的に罹患率および死亡率が高い疾患であり、その管理は医療現場だけでなく患者の日常生活においても極めて重要です。心不全患者数は全世界で推定約6,400万人に上り、慢性心不全の管理は依然として困...
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入浴習慣と心血管疾患リスク低減

特に冬になりますと入浴による事故の報道もありますが、一般的には入浴は健康に良いものと考えられています。日本の中年層を対象に、入浴習慣が心血管疾患リスクに及ぼす長期的影響を検討した大規模コホート研究があります。その結果、頻繁な入浴が心血管疾患...
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アスピリンの二次予防効果は本当なのか?

アスピリンは長年にわたり、動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の二次予防における基本的な治療法として認識されてきました。二次予防とは、狭心症や心筋梗塞の再発を予防する治療のことです。布施も医師になったころから、当たり前のように狭心症や心筋梗塞...
ED

タダラフィル服用は心血管リスクを軽減するのか?

当方、「勃起不全(ED)は、循環器疾患」といつも申し上げていますが、EDは単なる性的健康の問題にとどまらず、しばしば心血管リスクの指標としても捉えられます。 また、当クリニックでは、ED治療薬であるタダラフィルの低用量(5mg)1日1回定期...
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石灰化性大動脈弁狭窄症(Calcific Aortic Stenosis, AS)

石灰化性大動脈弁狭窄症(Calcific Aortic Stenosis, AS)は、主に高齢者に見られる大動脈弁の疾患で、進行性かつ慢性的な左心室からの拍出低下を引き起こします。ここでは、ASの発症メカニズム、リスク因子、診断方法、治療法...
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心臓カテーテル治療のリスクを知る:名古屋セントラル病院での事故から学ぶべきこと

心臓カテーテル治療は、循環器領域において非常に重要かつ一般的な治療法です。しかし、その背後には常にリスクが伴います。今回は、名古屋セントラル病院で起きた2件の心臓カテーテル治療中の事故について、その詳細と問題点、そしてこの治療を受ける際に患...
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【高血圧と睡眠時無呼吸】高血圧と睡眠時無呼吸症候群の深い関係。その特徴、病態、対処法

高血圧と睡眠時無呼吸症候群(SAS)の関係は非常に深く、見逃してはならない重要なポイントです。この記事では、高血圧とSASの関係、その特徴、病態、そして対処法について、循環器専門医の視点から解説します。 睡眠時無呼吸症候群とは? 睡眠時無呼...
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「胸痛」が生じたときは

急性心筋梗塞とは 急性心筋梗塞とは、心臓に栄養を与える冠動脈が急に閉塞して心臓の筋肉(心筋)が壊死する病気です。突然死の代表的な病気です。 典型的な症状は「胸痛」 胸が締め付けられるような、圧迫されるような痛みと表現する方が多いです。胸の正...
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血圧130/80mmHgは「異常」です。

※この記事は、 旧HPの2019年のブログからの転載です 高血圧 日本の高血圧患者数は4300万人,そのうち3100万人が管理不良と推測されています。大変患者数が多い反面、その対策がおざなりになりがちなのです。 初めは、痛くも痒くもありませ...
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心不全患者に対するヨガ

ヨガは、様々なバリエーションがあり、老若男女どなたでもその個人に応じた方法で楽しめます。また特別設備や機器も不要でどこでも行うことは可能であり、とてもフレキシブルなエクササイズです。心臓病を患っていてなかなか運動がしずらい方でも楽しめる運動...