心拍/不整脈

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若年者における完全右脚ブロック(CRBBB)

完全右脚ブロック(CRBBB, Complete Right Bundle Branch Block)は比較的頻繁に認められる所見であり、高齢者では構造的心疾患との関連が指摘されている。しかし、若年者におけるCRBBBの臨床的意義は未だ明確に定義されていない。
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高齢者の右脚ブロック(RBBB)の疫学と心血管リスク

右脚ブロック(Right Bundle Branch Block, RBBB)に関しては、重要視されることが少ないが、心血管疾患(CVD)既往のない一般集団におけるRBBBの臨床的意義は不明瞭な点もある。本稿ではRBBBの有病率、発生率、心血管リスクとの関連を解説する。
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左脚ブロックの心機能低下のメカニズムと治療戦略

左脚ブロック(LBBB)は、心臓の電気伝導経路の異常により、左室の同期的な収縮が阻害される疾患である。その結果、心室内の収縮力の不均衡が生じ、最終的には心不全の進行を加速させる。LBBBは無症状のこともあるが、特に心不全患者においては予後不良の指標となることが多い。
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ヒト心臓の興奮伝導の神秘

心臓の興奮伝導は、電気生理学における最も基本的で重要なテーマである。洞結節で発生した興奮が、房室結節を経てプルキンエ線維を介して心室筋へと伝播し、心筋の同期した収縮を引き起こす。そして私たちの心臓は絶え間なく血液を送り出すことができる
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左脚ブロック(LBBB):病態生理、臨床的意義

左脚ブロックは、心電図上の伝導異常です。刺激伝導系の劣化や心筋の病理的変化を反映しており、心不全や冠動脈疾患といった心血管疾患に密接に関連しています。LBBBの病態生理、臨床的意義、診断基準、治療法、さらには明日から実践可能な行動提案について解説します。
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僧帽輪離開 (Mitral Annular Disjunction) の臨床的意義

僧帽輪離開(Mitral Annular Disjunction, MAD)は、不整脈性僧帽弁逸脱(arrhythmogenic mitral valve prolapse, MVP)との強い関連があり心室性不整脈や突然心臓死のリスク因子。
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僧帽弁逸脱症と突然死リスク

僧帽弁逸脱症(mitral valve prolapse; MVP)は、致命的なリスクを伴うことがあります。"悪性MVP"と呼ばれる状態は、心室性不整脈(ventricular arrhythmias; VA)や突然死を引き起こす可能性があります。
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心室性期外収縮誘発性心筋症のメカニズムとリスク因子

頻繁な心室性期外収縮(Premature Ventricular Contractions, PVCs)がもたらす心筋症(PVC誘発性心筋症:PVC-Induced Cardiomyopathy, PVICM)のリスク因子、発症メカニズム、診断および治療法を解説します。
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自宅脈拍測定が示す予後指標としての可能性

高血圧の管理は、近年、家庭血圧測定の重要性が認識されつつあります。家庭血圧測定は、診療所での測定に比べて、患者の日常生活における血圧をより正確に反映します。家庭での脈拍測定(家庭脈拍)が予後評価にどのような可能性を持つのかを解説します。
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心房細動と網膜卒中(Retinal Stroke)の関連性

心房細動(atrial fibrillation, AF)は脳卒中のリスクを高めますが、網膜卒中(central retinal artery occlusion, CRAO)との関連性も示唆されます。2025年の最新研究に基づき解説します。