血圧

オンラインの血圧測定画像は嘘だらけ? オンラインで流通する血圧測定写真の6枚に1枚しか正確でない

序論 血圧測定は臨床現場で最も頻繁に行われる検査の一つであり、高血圧診療の根幹をなしています。ところが、国際ガイドラインに従わない測定法は、実際の血圧値を±30 mmHg近くも歪める可能性があると報告されています。本研究は、主要ストックフォ...
心臓血管

30代のBMI、血圧、血糖、コレステロール、喫煙、身体活動が中年期の心腎疾患に及ぼす影響

はじめに 心血管疾患(CVD)と慢性腎臓病(CKD)は世界的に主要な死亡原因であり、両者は病態生理的にも密接に関連しています。高血圧、糖代謝異常、脂質異常、喫煙などの危険因子は、血管内皮障害や炎症反応を介して心腎連関を悪化させ、比較的若年期...
心拍/不整脈

アスリートにおける心電図異常

序論 競技アスリートの心臓は、強度の高いトレーニングによって電気的・構造的・機能的な適応を示します。その結果、心電図(ECG)にはしばしば非アスリートには見られない特徴的な変化が出現します。洞性徐脈や房室伝導遅延、T波陰転といった所見は、病...
脂質代謝

壊死性自己免疫性ミオパチーの臨床像:スタチン関連例を含む包括的検討

はじめに 壊死性自己免疫性ミオパチー(necrotizing autoimmune myopathy: NAM)は、近年注目を集める自己免疫性筋疾患の一つです。筋生検において著明な筋線維壊死と再生がみられる一方で、炎症細胞浸潤がほとんど認め...
脂質代謝

スタチン関連自己免疫性ミオパチー  NEJM(2016)のレビュー論文「Statin-Associated Autoimmune Myopathy」より

序論 スタチンは心血管疾患予防において最も広く処方されている薬剤であり、世界規模で数億人が服用しています。一般的には安全性が高く、副作用は軽度の筋肉痛や筋力低下にとどまる場合が多いです。しかし、その極めて稀な副作用として、自己免疫性壊死性ミ...
脂質代謝

スタチン関連免疫介在性壊死性ミオパチー(statin-associated IMNM)

序論 スタチンは世界で最も広く使用される脂質低下薬であり、心血管疾患の一次・二次予防における基盤的治療薬です。一般的な副作用として筋肉症状が知られており、スタチン使用者の5〜10%に筋痛や筋力低下がみられることが報告されています。しかし、そ...
皮膚科

日焼けは皮膚扁平上皮癌のリスクを上げるのか?

序論 皮膚扁平上皮癌(cutaneous squamous cell carcinoma, cSCC)は、世界で最も頻度の高い悪性腫瘍の一つです。2021年には世界で220万件を超える症例が報告され、その発症率は過去30年間で上昇を続けてい...
Uncategorized

高血圧患者における高い安静時心拍数と交感神経過活動

序論 高血圧は多因子的な病態であり、血管・腎・代謝系の異常が相互に絡み合って進展します。その中でも交感神経系の過活動は長らく注目されてきました。今回のレビュー論文は、安静時心拍数(resting heart rate: RHR)を交感神経過...
睡眠

睡眠と心臓代謝疾患:最新レビュー

はじめに 心血管疾患や2型糖尿病、メタボリックシンドロームは、現代社会における最大の健康課題の一つです。これらは伝統的に、食事、運動、喫煙、飲酒といった生活習慣因子と結び付けて語られてきました。しかし近年、睡眠という要素が独立したリスク因子...
女性医療

更年期ホルモン療法と心血管リスク:新たな視点からの再評価

はじめに 更年期に伴う血管運動症状(vasomotor symptoms: VMS)は、ほてりや発汗を特徴とし、生活の質を著しく損なう症状として知られています。ホルモン療法(hormone therapy: HT)はこれらの症状に対して最も...